アニメ「BLEACH 千年血戦篇」 第40話「MY LAST WORDS」感想
なんで第39話の感想を上げてから3週間も経ってるんですか? (自問)
とにもかくにも相剋譚最終回1時間SPの後半、第40話の感想。
第40話「MY LAST WORDS」
これにて第3クールが終了。
Bパートの一護と雨竜のシーンは森田さんと杉山さんの熱演が光っていて、アニメで見られてよかったと思えるものになっていたし、どう展開するのか予想できない追加シーンも大小色々あって第4クールが待ち遠しくなる最終回だった。
……放送から6週間以上経つので、初見時の感情を6週間前の記憶から引っ張り出してきて書いています。
第2クールの時もこんな感じだったけど。
アバンタイトル
前回のBパートのラストからの続きで、真世界城にて一護と雨竜が再会するシーン。
雨竜の完聖体
一連のシーンの流れは原作から大きく変わっていないものの、公式サイト掲載の先行カットにもあった通り雨竜が完聖体を発動。
発動の瞬間に雨竜本人を直接映さず、翼が形成される様子をハッシュヴァルトの目の映り込みで描いているのが少し凝った演出で洒落ていた。
魂を切り裂くもの
かなりご無沙汰。千年血戦篇に入ってからは初登場だっけ。
原作では弓に番える前にくるっと1回転させる動作に「扱いがこなれている」感があって好きだったので、アニメでも手元だけじゃなくて引きで映して欲しかったな。
Aパート:雨竜の真意
手記の内容
宗弦の手記の内容が一部判明。
書かれたのは9年前の聖別の後で、宗弦はその時点でユーハバッハがいずれ三界を崩壊させに現れることを予見していたと。
この切れ者の爺さんが、しかもユーハバッハと敵対しようとしていたような人が、相性や数での不利はあれどたかが虚に殺されたことが疑問に思えてきた。
何らかの意図 (ユーハバッハの出現について死神たちに警鐘を鳴らすためとか) があって自ら命を投げ打った、というのも有り得そうな。
回想:9年前の聖別
9年前の聖別で倒れたのが雨竜ではなく叶絵だったという衝撃の新情報。
連載が終わって8年以上も経ってから、恐らく読者の大半が考えもしなかったであろう方向に話が進むの、すげえな……。
雨竜と叶絵に関する考察は例によってこの記事の最後に書こうと思ってたけど、相剋譚1話目からの情報を整理したりもしたいので別記事にしようかなと。
手記を読み終える雨竜
手記を読み終え、日陰になった高架橋の下から出てくる雨竜。
見えざる帝国は「影の領域」にあったので、日陰から出る=見えざる帝国と敵対することを決意したという演出か。
Aパート:一護 VS 雨竜
光の柱
ここで光の柱が出て、雨竜の完聖体が手足の装甲・胸バッジ・矢羽ビット付きの完全版に。
描写がカットされただけで、第30話での初披露時と同じく光の柱が出る段階で「聖隷」が発動してたんだろうか。
完聖体に関する余談
訣別譚のBDの特典ブックレットを久し振りに見てたら、バンビーズやロバートの完聖体の「聖隷によりパーツが追加された姿」は「完聖体・聖隷 (フォルシュテンディッヒ・スクラヴェライ)」という表記になっていた。(1回は見たはずなのに忘れてた)
ただ、キルゲの場合は通常の「完聖体」でも手足の装甲が付いてて、アヨンを吸収した形態が「完聖体・聖隷 (アヨン吸収)」という扱いになってたので、依然として「翼と完聖体だけの完聖体」と「パーツが追加された完全版的な完聖体」を呼び分ける名前はないということになりすっきりしない。
雨竜の盾
一護の攻撃を受け止める時に、長方形の対角線を結んだような形状の盾を形成している。
第33話の恋次 VS 雨竜戦でも恋次の攻撃を受け止める時 (恋次が卍解する前) に弓を少し変形させていたのを思い出したけど、スローで見直してみると今回は弓を持ってない状態で矢羽ビットを集めて最初から盾として形成してるのね。
対峙、仕切り直し
リル・ミニー・ジジの完聖体お披露目時と王悦 VS 親衛隊戦でも流れてたあの曲!
サントラの試聴動画で確認したところ、「Nothing is Won, Nothing is Lost」という曲の後半部分らしい。意味は「拮抗」という感じ?
「あの曲とあの曲、同じ曲の一部だったの!?」ってなるの、サントラあるあるかも。
真世界城だるま落とし
牽制として雨竜の足元目掛けて小さい月牙天衝を撃った後、大振りの月牙天衝で真世界城を水平に両断する一護。
霊王宮での修行を終えてからというもの、いつ見ても火力がおかしい。
今ならギリアンだるま落としも夢じゃない! (する必要はない)
斜め下にいる雨竜に向かって撃ちそうに見えたのに水平に斬れてるのが謎ではある。
城を斜め下に向かって切断してたら玉座の間ごと城の上部がずり落ちてガッシャーン!!でユーハバッハを倒せてた可能性は……Bパートでのバンビーズを見るに、ないか。
斬月 (小) を囮に
煙の向こうにいるであろう一護を攻撃すべく、小規模版「星くず (シュテルネン・シュタウヴ)」らしき攻撃を放つ雨竜。
しかし、煙が晴れると空中には斬月 (小) が一振りが浮かぶのみ (そもそも今は霊子の支配権を滅却師側が握っているので一護は空中に立てないが)。
二刀斬月、そういう風にも使えるの!?というのも驚いたし、一護がこういうフェイントをかけるのも珍しいような。
その後一護の手元に斬月 (小) がひとりでに戻ってきたのは、完全虚化時に天鎖斬月でやってた「チェイン」だろうか。
下階へ
一護の月牙天衝と雨竜が投げた「魂を切り裂くもの」がぶつかり、爆発により床が崩落。
一護を落下させまいとチャドが斬月 (大) を掴むという原作にもあったシーンの後、そのままチャドが一護を雨竜の方へ放り投げ、一護は雨竜の襟元を掴んで共に下階へ落下、という流れが追加され、ここで原作の展開に合流。
Aパート:その他の面々
バンビーズ
原作と違ってユーハバッハの寝込みを襲う展開に。
ジジの『わぁ。陛下、お休み中だね』が可愛くてなんか悔しい。
夜一 VS ナックルヴァール
どちらかというと逃げるための俊敏さのような気がするナックルヴァール、「瞬神」に付いてこれるというのは驚異的。
夜一は雷神戦形の雷鼓を手刀で炸裂させて目眩ましをし、ナックルヴァールの頬に一発蹴りを入れてからアクロバティックな投げ技を披露。
調べてみたところ、プロレスのリバース・フランケンシュタイナーという技に近かった。
夜一のは投げる前に両手を地面に付いて逆立ちみたいな体勢になっていて、より遠くへ投げ飛ばすことに特化させてる?
たぶん脚力と腹筋が化け物。
千手丸の「刃金のよろい」然り、やはりナックルヴァールには霊圧をぶつける系じゃない純粋な物理攻撃でならダメージが通る模様。
それでも白打の間合いならナックルヴァール側も「毒入りボール」を当てやすいのだし、夜一には結局相性が悪そう。
ナックルヴァールを投げ飛ばした後、夜一が夕四郎の元へ戻るシーンがあったので、第4クールでこの後もう少しだけ追加シーンがあるのかも。
隊長・副隊長 VS ジェラルド
街がCGなので、巨大化したジェラルドの主観視点で街並みを見回すシーンがさながらそういうゲームの画面のよう。
そして巨大な敵から姿を隠すために建物に隠れて息を潜める雛森というこれまた別アニメのようなシーンから、原作では霊王宮に来ていなかったローズの声が聞こえ、まさかの「仮面の軍勢」集結!
ローズと拳西についてはアニオリで戦闘シーンを追加するなら瀞霊廷で鳥リジェの相手をするとか?と考えたことはあったけど、確かに肉体保護瓶は日番谷と乱菊の分に加えてもう2基あったし (原作では空のよう)、公式でこんなの見せてくれるのかと唸らされる嬉しいサプライズ。
平子がわざわざ隊長羽織を脱ぐという、「『仮面の軍勢』組の隊長たちが今まで虚化していなかった理由」に関する (記憶にある限り) 初の公式描写が見られたのも収穫だったし、各々の戦闘シーンもどこまで見せてくれるのか楽しみ。
隊長勢は卍解してほしいし、せっかくならハッチの斬魄刀の能力も見たいし、卍解の能力がこの戦い向きではない平子は帰刃とかしてほしい (Klub OutsideのQ&A133.より、理論上は可能らしい)。
大見得を切ったからには仮面の軍勢がジェラルドを1回は倒すシーンが欲しい反面、ただでさえ何度も復活してくるというイメージが強いジェラルドの復活回数を更に+1してしまうと、最終的にはアニオリできっちり倒し切ったとしてもしつこい印象が増しそうなのが心配。
そこも含めて上手いことやってくれるだろうか。
雪緒とリルカ
銀城と月島を迎えにか、空鶴邸まで降りる雪緒とリルカ。
分裂したリジェの光が瀞霊廷に降り注ぐ様子が空鶴邸からも見えていて、そこから瀞霊廷の吉良のシーンへ、って凄い繋ぎ方するなと感心してしまった。
アニオリで戦う相手を用意できるならギリコも上に連れて行ってあげてほしい。
吉良 VS 分裂リジェ
月 → 孔 → 画面が引いて吉良登場、の見せ方が格好良かった。
シーンや台詞が結構大幅にカットされてたので、第4クールではリジェが降ってくるところからもう1回フルで見たい。
吉良 VS 分裂リジェ戦も補完されるんだろうか。
瀞霊廷の広さを考えると全域に出現した鳥リジェを吉良1人で倒し切るのは流石に現実的じゃなさそうだし、かといって席官とか一般隊士はあまり戦力にならなそうだし、どうやって倒しきったんだろう?
アイキャッチ
「聖別」
「『ユーハバッハが力を分け与えた滅却師から』その能力を強制的に徴収し」とあるけど、後半で言及してる真咲と叶絵は「ユーハバッハが力を分け与えた滅却師」じゃないのでは。
バズビーとリルトットが聖別で死ななかった理由についてはKlub Outsideで既出だったので、ここで公開するんだ、というところに少し驚いた。
「魂を切り裂くもの」
これだけ色んな滅却師が登場した後なのに「滅却師唯一つの刃を持った武器」っていう説明のままでいいのか。
Bパート:真世界城
一護と雨竜の対話
雨竜が「太陽の鍵」を投げず、一護は「太陽の鍵」を受け取るかと思いきや雨竜の胸倉を掴む、という流れに。
「やっぱ裏切ってなかったんだな」とかは口にも表情にも出さず、雨竜の真意を知った上で『なんで一緒に戦おうって言わねえんだ!!』なのが仲間として・友としての絆を感じるし一護らしい。
言葉を交わさずにすれ違い続けた前週 (第38話) のハッシュヴァルトとバズビーとの対比で、2人の語気がどんどんヒートアップしていくのがお互い譲れない本音のぶつかり合いという感じでとても良かった。
雨竜『真世界城ごとユーハバッハを滅ぼす』
原作での台詞は『この真世界城を落とす』で、その後に散霊手套から作った「崩壊チップ」の説明が入っていたが、アニメでは前回・今回ともに崩壊チップに関する台詞が全てカットされている。
宗弦の手記には散霊手套を着けた人物の絵が描かれていたので最後まで散霊手套の話が出ないということはなさそうだし、第4クールで宗弦が見えざる帝国から散霊手套を持ち出すシーンを実際に描いてから崩壊チップの話を出すのかもしれないけど、原作と違うルートを辿っているアニメの雨竜には崩壊チップとは別にユーハバッハを倒せる算段があるという可能性も?
散霊手套といえばやはり滅却師最終形態が思い浮かぶわけで、第4クールで雨竜が「ユーハバッハに与えられた力」である完聖体ではなく「雨竜自身の力」としてもう一度最終形態を使う展開には期待してしまう。
雨竜『師匠や母さんの血を受け継いだ僕にしか……!!』
確かに雨竜は宗弦と叶絵の遺志を背負っているとは言えるものの、自分にしかできないことだという話の流れで「血を受け継いだ」という言い方をされると、何かもっと具体的なもの (能力とか素質とか) を受け継いでいるように聞こえる。
今回匂わされた叶絵はともかく、宗弦も滅却師として特殊な何かを持ってたのか?
ハッシュヴァルト登場
ここでペルニダ戦でも流れていた印象的なギターリフの曲が。
「Torn Apart - heavy metal」という曲名だそうで、ということはheavy metalじゃないバージョンがあるの?と思って検索してみて、まさにそのギターリフの部分が旧アニメでも流れてた曲のフレーズのアレンジであったことにようやく気付く。
雨竜の『最期の言葉じゃあるまいし』は優しい声色で、その後の一護の表情と合わせて、原作既読でもグッと来た。
チャドと織姫の表情も、一護・雨竜への信頼が感じられて良い。
雨竜『その希望に満ちた僕は"視えていなかった"わけだ』
これ、今思うと本当に雨竜は「全知全能」に映ってないってことなのだろうか。(雨竜自身がそれを自覚してるかは置いといて)
ここでも光るハッシュヴァルトの眼。
そういえば元々の目の色が青色なのとは関係あるか? ないか?
サブタイトル表示
弓を構える雨竜を背後からのアオリで映したカットで天井に「MY LAST WORDS」。
相剋譚最終話もサブタイトルの映し方は安定のお洒落さだった。
Bパート:ラスト
一心と竜弦
73巻のラストにあったシーンが前倒しになり、前話のCパートから続く形で一心と竜弦が早くも真世界城に到着。
第4クールでこの2人の戦闘シーンが見られると期待していいな!?
欲を言えば一心の卍解と竜弦の最終形態を……!!
乱菊
花太郎とのシーンでは日番谷とは別行動だったが、このシーンでは再び合流。
過去に霊王パーツを持っていたという点でジェラルドとは共通項があるにしても、戦闘にはどう関わってくるのか。
浮竹
背中からミミハギ様の羽衣みたいなのが生えた……?
こっちも何が起こるのか予想が付かん!!
バンビーズ
わざわざバンビエッタ・キャンディス・ミニーニャを連れてきたので戦闘シーンがあるのかと思いきや、特に描写もなく敗北したバンビーズ。
勝手に期待してたのもあってちょっと肩透かしを喰らった感。
リルたちが寝込みを襲いに来るという未来を見ていたユーハバッハが眠りに就く前に未来を改変して攻撃を置いといた (「全知全能」が未来予知ではなく未来改変であることの伏線) のかと思ったけど、ネットで見かけた世界調和説もそれっぽい。
エンディング
ユーハバッハの玉座のシーンから視点が一気に引いてED映像の冒頭に繋がるの、EDへの入り方がお洒落すぎてびっくりした。
雨竜のクレジット位置が滅却師側から一護の下に移動してたり、スペシャルエンディングの最後で向かい合わせの一護と雨竜の表情が変わっていたりしたのが相剋譚の締め括りとして良かった。
スペシャルエンディング
スペシャルオープニングと同じくYouTubeで公開されたものを視聴。
通常映像の終盤から続く形でシームレスに新規映像パートに繋がるのも、特別版という事前情報なしで見たら「!?」となりそうで好き。
個人的に一番感情を動かされたのは1サビの浮竹と対比になる2サビの京楽。
あとは柱を挟んで背中合わせの一心&竜弦と雨の下の真咲&片桐も感傷的で良かったし、京楽&浮竹の後のたたみかけるような日番谷 → 吉良 (ちゃんと孔と月の位置を重ねてる) → 夜一 (単行本17巻表紙のオマージュ) → 浦原の流れも格好良かった。
滅却師資料
第4クールの告知でも始まるのかと思ったら死神図鑑的なおまけコーナーだった。
「情報」じゃなくて「資料」で「ダーテン」なのか。
ここまで来て第3クール最初で最後のキャラ紹介カットイン (ナックルヴァール) が出るとは。
BGMのスイッチがコンの両頬だったり明らかに悪意のあるバンビエッタ (CV:ナックルヴァール) だったりクスッと笑えるところはありつつ、一番嬉しかったのはやはり旧ユーハバッハ親衛隊の話題。
「知らなかったら致命的DAZE!」も何も初出し情報やろがい。
旧ユーハバッハ親衛隊
3人ともから疎まれてるヒューベルトで笑う。
アルゴラがいい奴なのは分かった。
第2クールの光の帝国の追加シーンでニキータを庇ってたしな。
第38話でも喋らず氏名不詳のままだったニキータ・デスロック、第3クールのラストにしてさらっと名前が判明。
これまでの描写から冷徹で殺意高めな子なのかと思ってたら、『撃つの好き…』で一気にポンコツみが……。(笑)
第4クールで彼らが登場するシチュエーションは「光の帝国時代〜1000年前の過去篇が描かれる」か「何かしらの手段 (メダリオンの残火の太刀 → 火火十万億死大葬陣など) で復活して現在で敵になる」かのどっちかだと思っている。
後者なら一心や竜弦にもネームドキャラ相手の戦闘シーンを用意できるんだけど、現実的なのは前者かなぁ。
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第40話の感想は以上!
記事中で予告した雨竜関連の考察記事も数日以内に上げる予定。
これが終わったら新しいことするんだ……。
(本当は1月の前半でそこまで終わらせたかったのだが)
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