アニメ「BLEACH 千年血戦篇」 第39話「THE VISIBLE ANSWER」感想
あけましておめでとうございます。
怠けてる間に放送から3週間以上経ってしまってるけど、まずは相剋譚の感想を最後まで書き切るのが今年の最初の目標……ということで、最終回1時間SPの前半、第39話の感想。
第39話「THE VISIBLE ANSWER」
あらすじでもジェラルド戦&ナックルヴァール戦が始まりそうな雰囲気はあったとはいえ、クール最後の2話はオリジナルを交えつつキリの良いところまで進めて、次の戦いを本格的に始めるのは第4クールに入ってからになるのかなと思っていたので、個人的には結構予想外だった。
アバンタイトル
技術開発局の浮竹のシーンからスタート。
第31〜32話で謎だった「ユーハバッハが霊王を吸収した今、浮竹から出てるミミハギ様の力はどこに繋がっているのか?」問題について、ここへ来て新しい描写が。
上空へ伸びたミミハギ様の力が途中から枝分かれして空いっぱいに広がっているという予想していなかった絵面で、のっけから「んん……!?」となりながら見ていた。
枝分かれしたそれぞれの先端がどこへ繋がっているのかは分からずじまいだったものの、前みたいに遮魂膜の穴を通って外に出ているわけではなさそう。
にもかかわらずミミハギ様の力がまだユーハバッハと何らかの形で繋がっていると思しき描写もあって、BGMも神妙な雰囲気で意味深。
スペシャルオープニング
今クールの最終回1時間SPはEDだけでなくOPも特別仕様に。
フルバージョンの「言葉にせずとも」に合わせて相剋譚のキャラがほぼ総登場する総集編的な映像になっていて、「相剋譚も1クール駆け抜けてきたんだなぁ」と感慨深さもあるし、やはり今期OP映像の色使いはBLEACHらしいセンスで好きだったのでクールの最後にあのカラーリングを踏襲した新映像 (描き下ろしではないにしても) が見られたのも嬉しい。
1サビ前のクレジット表記の「T」とか、ラストで「A」から表示される「YHWACH」のクレジット → 一護の背後に「BLEACH 千年血戦篇」のロゴ、とか、文字を使った演出も最後までイカしてる。
自分は配信視聴勢なのでスペシャルOP・EDは29日に公式でYouTubeにアップされたものを見たけど、第39話を見始めて事前情報なしにこれが流れるサプライズ、喰らってみたかったな。
Aパート:真世界城
謎の門
第33話にも登場していた謎の門を見上げる雨竜。
この門が何なのかについても第4クールまでお預けかー。
崩壊チップ
崩壊チップに関するやり取りがカット。
第40話でも同様だったので、これについては第40話の感想記事で。
ハッシュヴァルトの眼
第32話でユーハバッハが霊王宮を組み直す時に眼が青白く発光していたことから、「能力を行使する時に眼が青白く光る」のだとすると、今回ハッシュヴァルトの眼が青白く光ってたのはその瞬間だけ「全知全能」で未来を見ているという演出?
Aパート:VS ジェラルド
ジェラルドの靴
ジェラルドの靴が原作と違ってサンダルみたいなのに変更されていたことに今更気付く。
恋次合流
恋次が居ないので少し展開を変えてくるのかと思っていたら原作通りに蛇尾丸が飛んできてびっくり。
今平子たちと別行動していて回道が使えそうなキャラが花太郎しか思い浮かんでなくて、回復要員としてのハッチの存在を完全に忘れていた……!!
第33話で雨竜が恋次を撃ち抜く時に何やら正確に照準を定めようとしている風だったのは、治しやすいように綺麗に穴を空けるためだったわけか。
一護と千手丸も含め、相手にそれなりの怪我を負わせていたことの正当性としては「相手を殺さないようにする」と「手を抜いていることが滅却師サイドにバレないようにする」の両方を満たせるやり方を選んでいたということでまぁ納得。
ひよ里・リサ・ハッチ
ひよ里→恋次の呼び名、「赤猿」て。
リサはブレないな……。(第22話で「ぱっくり」に反応していたのを思い出しながら)
今回のはリサが反応するような表現を選んだひよ里が悪いと思うけど。(笑)
開戦
正直なところジェラルドは複数の意味で魅力的に感じづらいキャラクターだと思ってるけど、今回の『一対一では"奇跡"が起きても我は倒せまい! 全員で来い!』は悪役らしい残忍さが垣間見える声色で、いつもよりは人間味が感じられてちょっと良かった。
Aパート:VS ナックルヴァール
ナックルヴァールの台詞
親衛隊について説明する台詞がジェラルドの巨大化よりも前のタイミングになったため少し台詞が変更されていて、「親衛隊」が日本語読みになってたり自分の能力名にちゃんと「ザ・」を付けてたりと細かい修正もあり。
『でも今カフェオレ飲みすぎて〜』が『でも今日は色々飲みすぎて〜』になってたのが気になった。
血とカフェオレ以外に何か飲んでたっけ。第26話の天示郎戦で血の池地獄のお湯? (あれの摂取判定が経口なことあるか?笑)
やられてる一護
「味付けを変える」については説明ないの!?
原作のこの後の展開で夜一にもやってたハイブリッド毒入りボールのことだったりして、第4クールで解説してくれるか?
倒れてる一護が変に薄っぺらく見えるのは原作通り (別に嬉しい原作再現ではない)。
漫画の時みたいに「他のコマと比べて大きく描かれてる」とかでもないし、アニメだと特に、流れの中にこのシーンがあるだけという感じで取り立てて印象に残るようなシーンではなかったな。
原作の方も例のアオリ文が無ければそんなに注目されなかったんだろうか。
夜一 VS ナックルヴァール
逆さにぶら下がっていた夜一がナックルヴァールの蹴りを躱して向こう側に着地するという、戦いの前段のワンアクションすら格好良い。
ナックルヴァールが投げ返された矢で吹き飛んで建物に激突するシーンもスピード感があって良かった。
ナックルヴァールの腕輪から弓が形成される時の腕輪の回転アニメーションと効果音が地味に好き。
瞬閧の発動演出
原作ではよく見ると夜一の服は上から破けている (背中と両肩に圧縮した鬼道を纏って戦う技だし) のに対して、アニメでは謎に下から破れてたけど、変身バンクみたいになっていて制作陣の情熱は伝わった。(笑)
今回演出的に一番好きだったのが瞬閧発動時の雷の演出だった。
瞬閧自体の発動時 (服が破れる前) も雷神戦形の発動時も、派手な雷のエフェクトと一瞬だけ画面が白黒の2色になる演出+雷鳴のような轟音のSEで視覚的にも聴覚的にも迫力があって気持ち良い。
瞬閧 雷神戦形
エフェクトと効果音が良かったというのは前の項に書いた通り。
雷鼓完成時に鳴るグアッという効果音は獣の唸り声のようにも聞こえて格好良い。
電気で髪が逆立ってネコミミ状になるのは原作ほど強調されてなかったな。
Aパート:一方その頃
京楽と七緒
七緒ちゃんの膝枕。
……はともかく、落ちたら死ぬんだからもう少し足場の安定した場所に移動した方がよいのでは。
七緒が京楽の怪我を治したとして、この2人は第4クールで新規の出番あるんだろうか。
現世
無数の裂け目が開いた現世の空に尸魂界が映し出され、いよいよ三界の崩壊が進んでいる様相。
この「現世の空に尸魂界が映し出される」に似た演出を旧アニメのアニオリか劇場版か何かでも見たような気がするんだけど思い出せない。
BLEACHじゃなくてデジモンアドベンチャーの終盤 (空にデジタルワールドが映るやつ) を思い出しただけかもしれない。
68巻の遊子と夏梨のシーンがここに来るとは。
遊子の髪型とか夏梨の服装は原作とは変わってるな。
この2人、第1クールから台詞がカットされがちで、アニメ千年血戦篇でちゃんと喋ったのはもしかすると初?
浮竹とユーハバッハ
瀞霊廷の空へ広がっていたミミハギ様の力が霧散していき、ほくそ笑むユーハバッハ。
ミミハギ様の力がまだ繋がってる (推定) ことは認識してたのか?
アイキャッチ
ジェラルドの能力と夕四郎の瞬閧をネタバレしてくるアイキャッチ。
表示されてる時間が短すぎて読めないかと思いきや、ワードはそれなりに拾えるんだよな……。
Bパート:VS ジェラルド
ジェラルド第2形態 (巨大化)
この状態のジェラルドの目、どういう状態なのかよく分かってなくて、アニメではうっすら発光してて更に分からなくなった。
これもユーハバッハとかリジェに通じる「目」の要素なのか……?
乱菊と花太郎
出番あった!!
乱菊が意味深にジェラルドを見てたのは乱菊も元・霊王パーツ関係者であることの匂わせだと思うけど、アニメでそこまで触れるんだろうか。
花太郎はジェラルド戦の方には行かないだろうし、リジェに撃たれた面々の治療に向かうか?
平子と雛森
原作ではジェラルドに地面へ叩きつけられて戦闘不能になっていた平子と雛森が、アニメではその攻撃を脱して戦闘続行。
霊子で足場を作れないので伏火?+吊星+飛梅を組み合わせて起こした爆発を利用して高く跳んでからの、平子がさらっと破道の九十一を詠唱破棄で撃ったのにはテンション上がった。
……けど、見直してみるとあんま強そうじゃないな……。
その後の飛梅の方が大きく爆発してるし。
飛梅を囮にして、千手皎天汰炮を口の中に撃ち込んでダメージ入れる展開の方が格好良かったんじゃないかと思う。
でもって、『やったぁ!』『流石に効いたやろ』(平手でガシャーン) じゃないんよ。
日番谷に「『残心』て言葉 知らねえのか?」って言われるぞ〜。
砕蜂
またしても撃たせてもらえない雀蜂雷公鞭。
確かに味方に誤爆したら危険とはいえ、飛び道具なんだから今回に関してはもう少し遠くから撃てばよかろうに……。
恋次&ルキア
参戦しようとするも吹き飛ばされ一旦戦闘不能に。
デカくなったジェラルドの一挙手一投足の厄介さが強調されてたのは良かったと思う。
第4クールでは双王蛇尾丸と白霞罸もまた見られるんだろうか。
せっかくなのでアニメで初披露された双王蛇尾丸の新技はどれかしらもう1回くらいは見てみたい。
これだけ味方がいれば20秒間霊圧込めるのも難しくないだろうし。
白霞罸も原作通りだとエス・ノト戦でしか出番がないので新規の追加戦闘シーンが見たいけど、共闘向きでもなければ機敏に動き回れるタイプの卍解でもなさそうなのでこの場で使ったとしてもどう戦うのか想像がつかん。
Bパート:VS ナックルヴァール
夕四郎の登場が一護たちの去った後に変更され、登場時の夜一とのじゃれ合い (?) もカット。
個人的にはそこはいいとして、原作の夜一とナックルヴァールの会話で好きだった『話をよく聞いとらんかった様じゃな 子供が泣いとるからといって泣ける話とは限らんぞ』『そうなのか じゃあ泣けもしねえ話はそこまでだ』がカットされていたのは残念。
夕四郎の瞬閧の練度を褒めてやる夜一は、普段は見られない姉としての一面が声にも表れていてちょっと可愛かった。
Cパート
第1クール辺り (第何話か失念) でも登場していた滅却師の共同墓地らしき場所で妻の墓参りをする竜弦と、そこへ現れる死覇装姿の一心。
原作での出番はもう少し後なのでここで出てくるとは予想してなかったし、この2人が登場したということはあのシーンまでやるのか……?とわくわくした。
次回予告
72巻の雨竜の巻頭歌が使われて、気がつけば未使用の巻頭歌は残り2つ (68巻のナックルヴァールと最終巻) に。
第4クールは11〜12個が書き下ろしの次回予告になるわけか。
原作の展開からすると高確率で予告担当が回ってきそうなのは浦原、やちる、ジェラルド辺りで、オリジナル展開の内容によっては宗弦、旧親衛隊、初代隊長の誰かとかも可能性あり?
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第39話の感想は以上。
第40話の感想も、遅くとも1月中には……。
(2025/01/26:宗弦の手記の絵について、「書かれて」→「描かれて」に修正)
(2025/02/08:崩壊チップに関する内容を第40話の記事に移すため修正)
(2025/02/18:1文字追加)
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