アニメ「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」 第2話「リンネ」感想 (7週間遅れ)

文字解読の記事を書きはしたものの、第1話の感想を上げてからは1ヶ月以上経ってしまっていた。
一応まだ頑張って追いつくつもりは……ある……!

※ 今回から本文の文体が常体になります。(参照:記事ブログの文体についての気付き」)


第2話「リンネ」

第1話と比べてアクション作画的な見所は少ない回だったものの、劣勢だった人類が異邦人であるカイ (とリンネ) の登場で悪魔族に反撃の狼煙を上げるというところで次回へ引き、ストーリー的には第2話にして早くも熱い展開。
ジャンヌの部屋での一連のシーンのカイは主人公として真っ当に格好良かったし、劇伴も静かに熱く場面を盛り上げてくれていて、シナリオと音楽にはある程度期待していい作品なのかも?という信頼が生まれつつある。


主題歌

OP

オープニング映像が完成してなくて後から完成版に差し替わった作品は見たことあるけど、映像が丸々前話のMADというケースは初めて見た……。
第3話では完成版を見たいところ。

曲の方は直球に「世界輪廻」と作中のキーワードをタイトルに使っていたり、ストーリーを歌詞に組み込んでいたりと作品に寄り添った曲になっているのは原作未読勢でもちょっと嬉しい。
間奏やAメロ〜Bメロはゴシックでダークな雰囲気が世界観のミステリアスさとリンクしていて、一方サビはバトルものの主題歌らしいキャッチーさもある格好良さ。
ゴシックとメタルという要素的にはELFENSJóNとも共通するところがあって、経緯は分からないまでもそういう方向性の音楽ユニットにお呼びがかかったのかなと勝手に納得。

Bメロで「探し出せ 元凶を」と歌っているのが少し意外というか、元凶を探す余裕が出てくるのはアニメ範囲よりもっと後なんじゃないかと思ってるのだけどどうなんだろう。

ED

けっこう話を詰め込んでいるのか、第2話もエンディングテーマなし。
お目当てのELFENSJóNは「なぜ僕」公式サイトなどでの掲載順は最後だったはずなので、新曲が聞けるのは終盤 (第9〜11話くらい) になりそう。

……とか書いている間に、9月7日放送の回でELFENSJóNのEDが流れたようなことをYouTubeでちらっと見てしまった。
俺がその回を見られるのは何日後か分からないけど、楽しみにしておこう。


カイ

新世界の人類は雑兵の悪魔にすら苦戦していて、司令官であるジャンヌでさえ無謀な作戦をそうと分かりながら選ばざるを得ないほど切羽詰まった状況。
そんな中で、それができれば苦労しないけど新世界の人類にとっては今まであまりにも現実的でなかった選択肢=『悪魔の英雄、冥帝ヴァネッサを倒す!』をビシッと宣言したのは格好良かった。
このシーンは作画も綺麗でばっちりイケメンなのでビジュアル的にも決まっていて好き。

リンネとの間で『ここ (新世界) を脱出して正しい歴史に戻ればいいのね!』という会話があった上で、花琳の『お前たちがそこまでするメリットは何だ?』に対して「この世界を見捨てて元の世界に戻ってもあいつら (サキとアシュラン) に合わせる顔がない」と、体を張って戦う理由として打算でも合理でもなく単なる「個人的に譲れない一線」を持ってきたのも好み。
譲れないものがあってそのために戦うキャラクターは格好良いし、主人公に人間として魅力があるかどうかは作品自体の魅力にも影響するので、ここでカイの株が上がったことによって作品に対する期待も増した。

略式エルフ弾&略式ドレイク弾

第1話に続き今回も活躍した略式エルフ弾と略式ドレイク弾、こっちの歴史では開発されてなかった……!
ということは、元の歴史では終戦後に他種族を研究して作られたのか。

第1話でケースの中にあったのはエルフ弾が6つとドレイク弾が9つ。
これ以外の手持ちはなく、カイはケース内の弾丸を全て回収していたものと仮定すると、

  • 第1話の悪魔との戦闘ではエルフ弾を4発とドレイク弾を1発使用。
  • 第2話ではリンネを助ける時に柱に対してドレイク弾を1発 (あれはドレイク弾でいいのかな?)、ガーゴイル戦ではエルフ弾とドレイク弾を1発ずつ使用。

→ 残りはエルフ弾が1つとドレイク弾が6つということに。

どちらも強力な反面、残数に限りがあるので使う場面を考えなければならない……かというと、コードホルダーで事足りてしまってあまり問題にはならなそうな。

コードホルダー

前回のラストでは刃のない儀礼剣のような形だったコードホルダー、今後はカイの銃剣と合体する形で呼び出せる模様。
カイの武器が「ひのきのぼう」とかだったらそれと合体してたんだろうか。(すぐこういうどうでもいい疑問が浮かんでしまう)

「運命を斬る」「無用なる死の定めを世界から切り離す」とかいう概念的なものらしい上、斬ろうとしたものだけ斬れる便利仕様のようでかなり強そうに見えるが、今回はリンネ戦でしか使わなかったので、どこまでのことができるのか・できないのかは未知数。
流石にヴァネッサすら一刀両断できるということはないだろうから、何かしら制約はありそうだけど……。


リンネ

『助けてすぐに襲い掛かってくるのはナシだからな……』というカイの言葉を聞いてなかったのか、助けてと言うから助けたのにやっぱり襲いかかってきたのにはおいおいと思わずにいられなかったが (笑)、カイにとっては異邦人の仲間ができて心強く、戦闘要員としても新世界の人類勢力ではカイの次に戦力になりそうで、2つの面で心強いメインヒロイン。

本人は種族についてには触れてほしくないとのこと。
公式サイトの第2話あらすじによると「五種族の特徴を併せ持っている」らしく生まれからして特殊そうだし、ラスタライザには「運命特異体」と呼ばれていたり、そもそも名前が「輪廻」だったりと色々ときな臭い……。

それはそれとして、ふかふかのベッドにテンション上がっててかわいい。

魔法陣

塔でカイと戦った時、悪魔族のとは違うタイプの魔法陣とか光の翼が出てたのは蛮神族か聖霊族の能力?

封印の経緯

封印された経緯はリンネ自身もよく分かっていない様子。
彼女と戦っていたというヴァネッサの証言を聞きたい。


ラスタライザ

前回のクレジットに「ラスタライザ達の声」とあって「誰?」となっていたら、なんか予想してなかったタイプのやつが出てきた。
声からすると、世界輪廻が始まった時に聞こえたシステム音声みたいなのがこいつ (ら) の声だったということか。

5種族のどれにも当てはまらなさそうな外見をしていて、5種族の特徴を併せ持つリンネとはある意味対照的。
……その、手に抱えてる頭みたいなの何?

『悪魔の大群だって蹴散らしちゃうんだから!』とドヤ顔 (かわいい) していたリンネがラスタライザの触腕にあっさり捕まってて、君強いんじゃなかったんかいと思ったが、あの頑丈な柱を簡単にぶっ壊している辺り、ラスタライザがそれ以上に強いということなのだろう。

でもコードホルダーで斬れるなら勝てそうな気もする。
この辺りも含めて本作のパワーバランスがまだ微妙によく分からない。


アスラソラカ

エンディングのクレジットによると、「コードホルダーは運命を斬る」云々という声の主が、第1話で名前が出ていた「預言神アスラソラカ」だったらしい。
シドがいないことになっているこちらの世界にもアスラソラカは存在して、とりあえずはカイの味方をしてくれたと。

アスラソラカは元の世界ではシドに煌めく剣を授けて人類に勝利の転機をもたらした神として知られていた一方、ラスタライザはコードホルダーを「禁断の剣」なる物騒な名前で呼んでいたのがやや不穏。
単純に悪たるラスタライザが善たるアスラソラカの力を危険視しているだけなのかもしれないけど、アスラソラカが人類に味方する目的も今のところ不明なので、実はラスタライザの方が世界にとって正しいことをしようとしていてアスラソラカはそれを妨げようとする邪神という可能性もまだ否定できない。


その他のキャラクター

ジャンヌ

元の世界のジャンヌと違って声が低いのは男装に合わせてなのかと思ったら、素の時も低かった。
こちらは何十年も戦時中という世界な上、父に何かあったら若くして司令官を継ぐことが前々から決まっていたりしたのかもしれないし、そういう精神的負担が話し方や振る舞い方にも影響を与えたのかなと想像。

男装の必要性については説明あるんだろうか。

花琳

こういうクールでお堅いキャラが、完全に心を開いてくれたわけではなくとも主人公に信頼を預けて共闘してくれるという展開は王道に熱い。

なんだか両腰にゴツい二刀流の武器を携えていて、彼女の戦闘シーンも楽しみ。
願わくば、想像上の格好良さにアクション作画が追いついて欲しい。

……時に、A〜Zに相当する文字が使われている世界における漢字表記の名前ってどういう設定なのだろうか。
漢字に相当する文字もあるのか?

サキ

第1話Aパートの戦闘訓練時、警告の機械音声がカイを下級兵と呼んでいたので、サキも元の世界ではカイと同じ下級兵だったと思われるが、第2話Bパートの花琳の台詞によるとこちらの世界のサキは上級兵とのこと。
元の世界のサキと比べて特別強いわけではなさそうだし、こっちの世界の戦力水準が元の世界よりも低いことがこういうところにもちゃんと出ているのはちょっと面白い。

ガーゴイル

略式エルフ弾が開発されてない世界での石化魔法、事実上の即死攻撃なので人類に分が悪すぎる……。


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以上、「なぜ僕」第2話の感想でした。

ブログも常体で書くことにはしてみたものの、同じ常体でもSNSとブログでまた少し変わるもんだなぁ。不思議。

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