アニメ「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」 第1話「世界から忘れられた少年」感想
ご無沙汰しております。
あと今年に入って初めての投稿なので明けましておめでとうございます。(もう7月も終わるというに)
ここ数年追っている音楽ユニット・ELFENSJóNが今季のアニメ「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」のEDテーマのうち1曲を担当することになったとのことで、BLEACH千年血戦篇を除けば4年振りくらいに珍しく放送中のアニメをチェックしてみているので、せっかくだし少しくらい感想を残しておこうと思い久々に顔を出してみました。
他のやりたいことに支障をきたさずに書ける程度の量でざっくりと書いていければと思っております。
現在第3話まで放送・配信されており、第2話まで視聴済みですが、まずは第1話の感想から。
第1話「世界から忘れられた少年」
Aパートは墓所の監視、戦闘訓練、ショッピングと場面を変えてはいるものの説明感の強い台詞が続くなぁというのが率直な感想でした。
基本的な世界観を世界輪廻発動の前に説明しておく必要があったのと、「小説では地の文で説明していたことをアニメやコミカライズでは台詞で説明せざるを得なくなる」のはラノベ原作作品のお約束みたいなところもあるので、ある程度仕方ないかもですが。
世界輪廻が発動し、賑やかだった街が一転して廃墟になるシーンはゾッとするような落差のある見せ方になっていて良かったですし、やや低予算な感はありつつも戦闘シーンは可能な限り格好良くするぞという気概が伝わってくる出来で、Bパートは楽しめました。
精神的に孤独な状況に置かれたカイがどう動いていくのか、世界輪廻とは何かなど先が気になる部分もあり、面白くなりそうなポテンシャルは感じています。
個人的には主人公・カイ役の千葉翔也さんはWebラジオ「鷲崎健・千葉翔也 今んとこやや好き」でお馴染みだったのですが、「やや好き」は番組開始から4年以上近く聴き続けているのに千葉さんの演技を聴いたのは今回が初で、言われてみればいつも聴いてるあの千葉さんの声だ……と不思議な感覚でした。
個別に触れたいシーンについては以下で。
墓所の監視 (Aパート)
封印が解けていないかどうかの確認の仕方が双眼鏡で遠方から目視とは随分大雑把な……。
もうちょっとこう、封印の強度を定量的に測れる方法はないものなのか。
そこの大雑把さの割に時間はきっかり300秒と決まっているのもアンバランスで、何をもってこれでOKとされているのか根拠が謎です。
あとアシュラン君は、いくら仕事が面倒でも5分くらい大人しく待ってはどうか。
ジャンヌとショッピング (Aパート)
雲の上まで突き抜けた塔 (冒頭のシーン) やら五種族大戦やらでてっきりファンタジー世界なのだと思っていたら、街の風景は意外と近未来的でしたね。
こっちの世界のジャンヌちゃんは普通にカイに気があるっぽくて可愛いです。デートだこれ。
世界輪廻が発動し始めてからも何やら勘違いして一人で盛り上がって (?) いて、ちょっと不憫。
ジャンヌに限りませんが、今後世界が元の状態に戻ることがあった場合、こっちの世界での人格と改変後の世界での人格は共存するのか、はたまたどちらかが消えるのか……とかも気になります。
カイ VS 悪魔 (Bパート)
Aパートをほぼ丸々説明に使ったということもあり、世界輪廻発動で展開が急転したところにすかさず主人公の見せ場を持ってきたのは好印象でした。
アクション面で気になってしまう部分もなかったわけではないのですが (※)、略式エルフ弾の発射シーンを1発ごとに別アングルで映したり、略式ドレイク弾発射前からのアクションの緩急・撃破後の着地までの構図などは緊迫感や迫力が出ていて、全体としては見応えあり。
(※:1発目の法術発射後のカイの回避アクションが法術のエフェクトの派手さに紛れて見えづらいとか、略式エルフ弾装填時に思いっきり敵に背を向けてるとか)
同じシーンを別アングルで複数回映す演出はまま見かけるけど、実際に複数発撃ってるのは初めて見たかも。
略式エルフ弾と略式ドレイク弾については主人公目線だとあの場面で急に独り言で解説しだすのは流石に不自然なので、モノローグにするなり、「法術を消した……? 今のはエルフの……」「あぁ、これはエルフの宝具を元に作り出された『略式エルフ弾』……。〜」と会話に組み込むなり、もう少しやりようがあったのではという気がします。(下っ端悪魔がエルフの知識を持っているのかは知りませんが)
銃には全く詳しくないのですが装弾・排莢はロマンがありますし、今後も銃剣アクションは格好良いのが見れたらいいなぁと期待してみたり。
この世界の文字
人類の文字
第1話の情報だけで文字自体は大体解読できたので、文章の解読もしてみて上手くいったら別記事に解読結果を載せたい。
ちなみに、Aパートでアシュランが運転している車のメーターにはしれっとアラビア数字とアルファベットが書かれてます。
法術の魔法陣
第1話に登場したのは1体目の悪魔の赤魔法陣と黄色魔法陣、2体目の悪魔の黄色魔法陣で計3種類。
魔法陣の内側に同心円状に2つ文章 (?) が書いてありますが、位置をずらしてあるだけで内も外も同じ文章で、かつどの魔法陣でも同じ文章でした。
文字はほぼルーン文字のようですが、「X」に斜めの線を2本足したような形の文字だけ実在しなさそう?
ざっと調べた限りでは意味のある単語として読めたりするのかどうかは分かりませんでした。(いかがでしたかブログみたいになってしまった)
世界輪廻とは?
Bパートでアシュランが元の世界での感覚 (車のキーを投げる) を覚えているという描写があったり、改変後の世界にも墓所が存在していたりするところから、ある時点 (Aパートのアシュランの台詞からすると100年前?) 以降の歴史が改変されたというわけではなさそうでしたね。
個々人に対しては「人類が五種族大戦に負けた世界」で生きてきたかのように記憶の書き換えが起こっているだけなんでしょうか。
どれくらい深読みしていい作品なのかまだ分かりませんが、タイトルは「なぜ僕の世界を〜」なのにカイの一人称が「僕」ではないのも引っかかります。
カイが「本当の世界」だと思っていたのが実は既に改変された状態の世界で、それを知る何者か (一人称「僕」) が「元の世界」に戻すために世界輪廻を発動させていて、タイトルもカイではなく別人視点でした、みたいなギミックがあるのか……?
以上!
文字の解読結果の記事と第2話の感想も近いうちに。
(2024/07/31:文章を微修正)
(2024/08/01:文章を微修正)
(2024/10/07:略式エルフ弾の話題で「聖霊族」と書いていたのを「エルフ」に修正)
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