アニメ「BLEACH 千年血戦篇」 第23話「MARCHING OUT THE ZOMBIES 2」感想
こんばんは。(10話目ともなるとここに書くことが特にない)
第23話の感想です。
原作既読のため、物語の感想よりもアニメで追加されたシーンや演出に関する感想がメインになります。
先の展開のネタバレが含まれますのでご注意ください。
第23話「MARCHING OUT THE ZOMBIES 2」
VS ゾンビ日番谷
惜しむらくは敵方に堕ちてしまっていることですが、ゾンビ日番谷の「容赦なく・効率よく淡々と敵を倒していく」戦い方は隊長を務めるだけある戦闘技術の高さが見えて好きです。
時に、ジジの能力、原作を読んだ時から「死ぬ前にゾンビ化したら意思が消える」って逆じゃない?と思っています。
死んでからゾンビ化した方が意思が消えそうな気がするのですが。
マユリ VS ゾンビ日番谷
日番谷とマユリの斬魄刀による打ち合いのアクションがよく動いていたのと、ループ1回目でのマユリに対する氷属性付きの斬撃・刺突の演出はメリハリが効いていて格好良かったです。
大紅蓮氷輪丸の氷の青色が綺麗で、割と出番の多い卍解であるにも拘らずループ2回目での日番谷卍解時の氷の翼の出方は今までにない演出になっていて新鮮でした。
原作では真っ白でのっぺりとした感じに描かれていたマユリの衣装がスクリーンのような質感になっているのはアニメ化に際してのアレンジですが、原作にあった「マユリを (実際には発光しているにも拘らず) 黒塗りのシルエットで描く演出」がアニメでは上半身だけスクリーンが消灯しているような表現になっており、漫画での表現とアニメでのアレンジが上手く融合していて面白かったです。
過去を見通す薬
実態は「意識の中で同じ場面を何度も繰り返してしまう薬」だと思うのですが、「過去を見通す」という妙な表現のせいで結局幻覚なのか何なのかが分かりにくくなっている感のある一品。
過去に戻る時に特別なエフェクトや演出もなくパッと最初の場面に切り替わるのは、元々コマが分割されている漫画よりも1つの画面で連続して映像を流すアニメの方が異質感が増し、「おかしなことが起こっている」気分がより強く味わえました。
この薬、副作用がなくせれば「同じ敵との戦いのシミュレーションを安全に (死なず・殺さずに) 行う」とかに使えるんでしょうか。
アイキャッチ
用語説明「鬼道」
鬼道衆が鬼道を管理しているという設定は初出だと思いますが、言われてみればそりゃそうですね。
「鬼道の発明」「鬼道衆の創設」「鬼道の番号制定」などがそれぞれどの時代に行われたのか気になります。
用語説明「卍解『千本桜景厳』」
原作では白哉はここで卍解しないので、アイキャッチで急に千本桜景厳が紹介されたことで「これは白哉の戦闘シーンが追加されるやつか……?」と察しました。
白哉 VS ナジャークープ&キャンディス&ロバート
尺的にあまり期待しない方がいいかなと思っていた戦闘シーンが補完されていて、ファンの見たいものをちゃんと見せてくれるなぁと感激。
特に、展開上ここが最後の戦闘シーンになる筈のロバートの完全版完聖体を出してくれたのがナイスでした。
ナジャークープ
原作ではもっと後の展開 (単行本69巻収録の第623話) で藍染に対して使っていた「モーフィン・パターン」を先んじて披露するも、白哉には効かず。
「霊圧に穴がない」というのは王鍵製の装束を纏っているためでしょうか。
霊弓の形は今回が初披露でした。完聖体の翼に似て3つの輪が連なった形状は能力にちなんで「穴」がモチーフ?
(と書いていて、「NaNaNa Najahkoop」の中に「ANA (穴)」が3つ含まれてることに気付く)
原作第623話の『あんたの霊圧は充分観察させてもらった……』のコマでも霊弓らしきものを出していて、そっちはアニメと形が違うなと思って見直してみたら、アニメで霊弓を出す時に一瞬だけこのコマっぽい形になっていました (つまり、原作のコマに描かれているのは霊弓を消す瞬間?) 。
そんな細かいとこまで原作再現してたのか、と驚き。
ロバートと違って完全版の完聖体が出なかったので、3〜4クール目で更に追加の戦闘シーンがあるかもしれません。
後半2クールは約半分がオリジナル展開になると思われ、あるとしても具体的にどんな状況での戦闘シーンになるかまでは予想がつきませんが。
キャンディス
「電力不足」でガルヴァノジャベリンが使えず、正面から千本桜の奔流を受けて敗北。
本人はそれほど弱っている感じでもなさそうだったので、霊圧量とは別に電力残量の概念があるのでしょうか。
消費した電力の回復方法が時間経過なのか霊子吸収なのかそれ以外なのか分かりませんが、単なる属性攻撃能力ではなくこういう制限があるのはちょっと面白いです。
3人の中で唯一、やられた後の体勢が原作通り。
ロバート
古株ゆえ前回からユーハバッハの動向を気にしている様子があったロバートは、聖隷から完全版「神の歩み」を発動。
足にブーツ状の装甲が追加されたことと高速移動時に独特のエフェクトが付いていたことから、移動を補助する能力であるという線はかなり濃くなりました。
フルフェイスのマスクとグローブについては、友人と話していて「高速移動時の摩擦から身を守るためのものでは?」という説が出ました。
静血装使えばよくない?と思いましたが、確かに顔と手を覆って生身の露出部分を減らしているようには見えますし、能力を全開で使用する時に必ず摩擦に対する防御が必要になるならそこに血装を割かなくてよいというのは充分なメリットと言えそうです。
能力について、ネット上でよく聞く「Nimble」(俊敏な) 以外の説をあえて提唱するなら、「神の歩み」という完聖体名と翼の形状のデジタルっぽさから、「ロバート自身を任意の位置へ高速で導く能力」の意で「Navigation」とかもアリじゃないかと思ったり。
BG9といい、実はここまで頑なに明かしていないことにも意味があり、そもそも予想がつくようなものではないのかもしれませんが。
完全版「神の歩み」を白哉が卍解で迎え撃っていることからナジャークープ&キャンディスよりは格上らしい一方、ロバートよりも新参であるミニーニャには実力的に下と見られているようで、いまいち強いのだかそうでないのだか分からない人でした。
白哉 VS ペペ
檜佐木
「1人片付きました」の真相は明かされませんでした。
このシーンまでの間 何をしていたか不明な滅却師はペペだけで、ペペの能力は「ペペを倒したと思い込ませる」という類の認識改変ができるようなものではなさそうなのですが。
白哉
斬魄刀2本持ちの檜佐木に対応する一幕は、「限界があるか……」とは言いつつ普段あまり使わない白打である程度戦えているところに隊長と副隊長の実力差が見え、涼しい顔で攻撃をいなす白哉が格好良くて地味に好きなシーン。
アニメでは衝撃波のエフェクトが付いて迫力が増していたり、ここまでで白打がほぼ登場していなかったので効果音が新鮮に感じたりと、短いながら格好良く映像化されていて良かったです。
「ラヴ・キッス」が白哉に効かなかったのは、Klub OutsideのQ&A 321.で「白哉の衣装が王鍵製だったから (その説明を入れる隙間がなかったため本編では言及せず)」と判明しています。
アニメでも直接的に台詞での説明はなかったものの、衣装に付いたハートマークがパリンと砕けて消えたのは設定を反映しての描写でしょう。
ペペ
第16話の平子の格好良いシーンで流れていたお洒落BGMをこいつに使うのも、ところどころ無駄に良い声なのも腹立つ (笑) 。
ラヴ・キッスが (普通にピンク色でもよかろうに) 吐○物か何か?というくらいきったねえ色をしていて、ハートマークをこんなに気持ち悪く感じさせる配色すご……と変なところに感心してしまいました。
完聖体「神の情愛」も翼や光輪がご丁寧にラヴ・キッスとは別のキモい色で描かれ、モノクロの原作よりも一段上のキモさになっていて最悪でした (ある種の褒め言葉) 。
そりゃ白哉もそういう眼 (口から弓矢を出すシーン) するわという感じで、もしこの場にユーハバッハが居たらどんな表情でこれを見ていたのでしょう。
何を思ってこんな奴に聖文字与えたんですか、陛下。
一応触れておくと、やっぱり「神の情愛」も第16〜17話での完聖体解禁時に出た光の柱の中にはない色でした。(あと、「神の情愛」は光の柱出ませんでしたね)
もうこれで完聖体を披露していないのは親衛隊だけになったので、あのシーンにあった色の完聖体は全部は登場しないということになり、じゃああれらは一体誰の完聖体だったんだ……?
涅 骸部隊
原作と違ってゾンビ拳西が卍解していました。
炸裂の力は使わずに純粋に殴っているだけのようですが、卍解するだけでも霊圧は上がるので意味がないわけではないのでしょう。
Cパート&次回予告&あらすじ (公式サイト)
ユーハバッハたちが霊王宮に到着。
予告担当も王悦で、いよいよ次回から零番隊 VS 親衛隊の開幕ですね。
ここまでの回からして、基本的に1つの戦いを途中で切って次の回に持ち越すということを極力しない方針のようなので、和尚 VS ユーハバッハは1話に収めると予想。
そして、公式サイトで公開されている次回のあらすじには「ユーハバッハたちを出迎えたのは千手丸だった」(要約) という記述があり、まず天示郎が始解して迎え撃つという原作のシーンが飛ばされているように見えます。
零番隊 VS 親衛隊は原作通りの展開だと1話に収めるには長く、丸々2話分は掛からないくらいの分量だと思うので、親衛隊復活後の零番隊の戦闘シーンがアニオリで追加され、天示郎の始解シーンはそちらに回されるのかもしれません。
バンビーズの完聖体名なども新規で出たことですし、天示郎と共闘することになるであろう曳舟や千手丸の始解が見られるかも、というのもそれほど無茶な願望ではなくなった気がします。
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第23話の感想は以上です。
今回は「書きたいところから書く」方式を採ってみました。
投稿のタイミングは結局いつもと大して変わってませんが、書くのに掛かった日数的には割と短く済んだので、次回からこの方式でやってみようと思います。
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