アニメ「BLEACH 千年血戦篇」 第18話「RAGES AT RINGSIDE」感想
ま〜た最新話の最速放送 (と配信開始) までに間に合いませんでした。3勝2敗。
第18話の感想です。
原作既読のため、物語の感想よりもアニメで追加されたシーンや演出に関する感想がメインになります。
先の展開のネタバレが含まれますのでご注意ください。
第18話「RAGES AT RINGSIDE」
アバンタイトル
技術開発局
各地の戦況をモニタリングする技術開発局組。
初めて瀞霊廷の詳細な地図が出て、開幕からちょっとテンション上がりました。
東に二番隊隊舎があり、そこから時計回りに三番隊〜十三番隊の隊舎が配置されている模様。
唯一外周になさそうな一番隊の隊舎は中央付近にあるんでしょうか。
大前田は原作だと後で平子&雛森と合流するシーンがあるものの、砕蜂を救護所へ搬送しているところだったというのは一応初出し情報ですかね。
真顔で「十一番隊は放っておけ!」と言い放つ阿近には思わずフフッとなりました。ぞんざいなような、ある種の信頼のような。
京楽から隊士たちへ通達
マユリが京楽に通信を繋ぎ、小気味よいやり取りの後、京楽から隊士たちへ通達。
隊長格 VS 聖文字持ちの騎士団員だけでなく、隊士や聖兵も含めた組織と組織の戦いであることを度々描写してくれるのは嬉しいです。
こうやって隊士たちにも多少スポットが当たるなら、竜ノ介と志乃にも再登場のチャンスがあるかも。
拳西 VS マスキュリン
サブタイトル表示
今回は原作再現で、マスキュリンのドロップキックと共にサブタイトルを表示。
唯一原作と大きく違う点としては、原作では左向きだったドロップキックがアニメでは右向きになっていました。
あまり詳しくないので調べてみたところ、演劇などでは主人公を上手 (かみて:客席から見て右)、悪役を下手 (しもて:客席から見て左) に置くことが多いのだとか。
右から左に読む漫画では左方向へ、映像媒体のアニメではセオリーに従って右方向 (下手→上手) へドロップキック。
媒体によってこういう違いがあるのは面白いですね。(これがBLEACHの感想かはさておき……)
卍解:鐵拳断風
一撃目の「拳の刃が変形 → 腹パン → マスキュリンの背後へ衝撃波が抜ける」という一連のシーンでの緩急の効いた演出や、吹っ飛ばされたマスキュリンが建物に激突するシーンが非常に爽快。
拳西の「フッ飛べ!」の乱暴な言い方も格好良くて好きです。
「炸裂の力を叩き込む」能力については、ガトリングのようなSEと白い閃光、上空での炸裂の様子を引きで映すカットなどによってその威力が表現されていて、迫力充分でした。
最終的には負けてしまうわけですが、副隊長では為す術のなかった相手を一度はあっさり倒していて、隊長としての強さはきちんと見せているんですよね。
さっきまでやられっぱなしだった相手を一方的にノックアウトできるような急激なパワーアップをノーリスクでできてしまうマスキュリンがクソ能力すぎるだけで……。
ローズ VS マスキュリン
金沙羅の色
「始解の金沙羅って正式な設定では緑色なの!?」と驚いていたら、アイキャッチにはしっかり「金の鞭」と書いてありました。
ローズの髪と同様、単に周りの建物が青いから光の加減で緑色に見えているだけなのでしょうが、何度見ても金沙羅そのものが緑色をしているように見えてしまいます。
卍解:金沙羅舞踏団
妖しげで神秘的な音楽や演目ごとに変わる照明の色により、奇怪な舞踏団が生み出す「まやかし」の空間という独特の雰囲気が演出されていて、こちらもとても良い映像化でした。
京楽の卍解のように各演目に口上が追加されていたり、指揮に合わせて炎が激しさを増すなど、「演じる卍解」という個性に合わせた描写が足されているのも面白いです。
ローズの表情や指揮をする手振りも、芸術家的な狂気が感じられて「らしい」ですね。
第一の演目「海流 (シー・ドリフト)」の時の「いいねぇ…!」と零すローズがめちゃくちゃ悪そうな表情をしていて好きでした。(笑)
プチ考察?:金沙羅舞踏団の能力について
最後の演目としてマスキュリンに相応しいものを演奏しようとしたらしい口振りからして、「金沙羅舞踏団」は相手に合わせて適切な演目を選ぶ必要があるものと思われます。
だとすると、音楽的感性の異なる複数の敵を同時に倒すのは難しそうな一方、逆に言えば近くにいる味方を巻き込んでしまうこともなさそうです。
鼓膜を破れば逃れられるのだとしても、例えばバズビーやバンビエッタといった他の騎士団員でもマスキュリンのように即決で鼓膜を破る判断ができたかというと怪しいところ。
ローズが自らネタをバラしたのも、大抵の相手は能力の正体が音楽だと知ったところで対策できないという前提があるからでしょう。
まぁ今回は自らネタバラシしたせいで敗れたことに変わりはないのですが、まやかしに心奪われれば息も絶えるというのが言葉の通りなら「迷わず自分の鼓膜を潰せるような相手でない限り確殺できる、味方を巻き込まない枯松心中」といった感じで、今回がごく珍しい例外だっただけで本来なら相当強いのでは、という気がします。
鐵拳断風が効かないほどパワーアップした状態のマスキュリンにも通用していることから、ある程度なら肉体的な強さを無視して倒せるようですし。
相性の悪い相手にあっさり破られてしまったからこそ強さが測れず、ロマンのある卍解だと思います。
今回の場合、マスキュリンは恋次に倒させるという着地点が予め決まっていたと思われるので二重に損な役回り……。
余談
果てしなくどうでもいいんですが、第二の演目「火山の使者 (プロメテウス)」の時の「滾るマグマは大地の怒り」っていう口上、戦隊ものの名乗り感が凄くないですか?
「滾るマグマは大地の怒り! 炎の戦士、○○レッド!!」(背景に炎のエフェクト)
恋次 VS マスキュリン
蛇尾丸の質感
蛇尾丸がアップで映る時、刃の銀色の部分がリアルな金属っぽい光沢のある質感になっていて、些細な部分ながら地味に感動。
カットされた部分
原作第562話範囲の一部がばっさりカットされていたり、台詞が簡略化されていたり。
話の流れは大きく変わっていませんが、強いて言えば、マスキュリンの「鼓膜爆誕! 輝かしき鼓膜の復活劇である!!」と、恋次の「どうした? 殺"人"パンチじゃ死神は殺せねえのか?」は聞きたかったです。
あと、原作での細切れになってもなお復活してきて台詞がバグってるジェイムズが気持ち悪くて良かったので、アニメでもあの気持ち悪さを忠実に再現して欲しかったなぁという気が。
「スター・パワーアップ」後
それにしても、マスキュリン戦がこんな超作画になるとは想像していませんでした。
体感、第1クールの一護 VS ユーハバッハくらい動いていたような。
「スター・ロケットパンチ」はさりげなくオリジナル技?
マスキュリンの完聖体カラーは星のイメージから黄色系統でイメージしていましたが、血のような赤黒い色に。
「スター・フラッシュ スーパー・ノヴァ」を撃つシーンではBGMも邪悪な響きになっていましたし、想像以上に「悪」な雰囲気でした。
「神の威光」が完聖体名なのだと思いますが、ルビは不明のままでしたね。
敵側だしマスクを付けたヒーローというくらいしか共通点がないのに完聖体発動時のベルトが光る演出と効果音が仮面ライダーっぽかったのは、一時期仮面ライダー好きだった身としてはちょっと解せません (笑) 。
卍解:双王蛇尾丸
「双王蛇尾丸」は狒狒王蛇尾丸の巨大さのインパクトと比べると見た目の派手さはあまりないイメージでしたが、スーパー・ノヴァの後で立ち込める煙の中から炎に照らされながら現れる姿は絵になっていました。
決め技の「蛇牙鉄炮」も色が付くとエフェクトがド派手で見映えします。
「双王蛇尾丸」発動後からのBGMは、イントロで鳴っているカウベルのような音が微妙にシュールに聞こえてしまい、お洒落なのかそうじゃないのかもうよく分からないのですが (笑)、ここへ来て新しいボーカル曲が流れるのは熱かったです。
決着が付いて音楽が静かになっていく中、最後までボーカルが突き抜けていくのが気持ち良い。
マスキュリンに関する余談
第18話放送後、一護役の森田成一さんが気になるツイートをされていたようで。
気になって調べてみると、「マスキュリン」とは「男性的な」という意味で、ファッションにおいては女性が男性的な装いをすることを指すのだとか。
と言っても、マスキュリンはどう考えても男性ですし、ジェイムズも男性名。
ファッションにおける意味合いとは関係なく、単にマスク・ド・マスキュリンとは「ジェイムズが理想とする男らしさ」を具現化した存在である、くらいの解釈でよいのではないかなと思います。
元四番隊隊舎 救護詰所
原作と違って大勢の隊士が治療を受けていました。
これもアバンタイトルの項に書いた「組織と組織の戦いであることを描く」の一環として嬉しいです。
ここにグエナエルやグレミィが来るとなるとだいぶ原作と印象の違う絵面になりそうですし、展開にも多少変化が出そう。
どうなるんでしょう?
Cパート:銀架城 玉座の間
ジェイムズを吸収するところは原作通りだったと思ったら、そのままユーハバッハが影に包まれていくという見覚えのないシーンが始まり、「何が始まるの!?」となった場面。
そりゃ雨竜も「何故あなたがここに……」と聞きたくなります。(?)
ユーハバッハ就寝時の切り替わり、こんな感じなんですね。
人型になった影が吹き飛んでハッシュヴァルトが現れる演出が格好良い。
ここから改めて、第14話でも触れられていたユーハバッハの「魂を分け与える力」の話が始まる模様。
宗弦の名前が挙がったとはいえ、核心に迫るような初出情報が出たりはしないか……?
次回予告
エス・ノトと言えば、第1クールで声を聴いた時、松岡禎丞さんが聞いたことのないタイプの声を出している……と驚いたのが印象的。普段のエス・ノトの低くてボソボソとした喋り方に対し、完聖体発動の少し前からのハイになったエス・ノトの演技がどうなるのかは想像がつかないので楽しみです。
次回のあらすじ
何曜日かの時点で公式サイトに次話のあらすじと先行カットが載るということを完全に失念していました。
あらすじには「ハッシュヴァルトが蒼都とBG9を容赦なく処断する」(要約) と書かれていますが、蒼都とBG9が一瞬でも完聖体を出してくれる可能性をまだ諦めんぞ……!
――――――――――
第18話の感想は以上です。
この後 第19話を見る予定。
今週はアバンタイトル以外の感想をほぼ土曜日だけで書き上げる羽目になりました。
月曜日からそのペースで書かんかい。
そういえば、第1クールの時は第4話の放送直前くらいにブログを立ち上げて第1話から順番に感想を書き始め、第5話の感想を書いている途中でペース的に辛くなってきて挫折したのでした。(※ 現在は第1〜4話の感想も削除済み)
今回は毎週1話分ずつ感想を書くだけでよいので第1クールの時とは条件が違いますが、今回が第2クールの5話目なので、ここまで投稿を続けられているという点に関しては第1クールの時より進歩していると言ってよいでしょう。
この調子で最後まで走り切れたらいいなぁ。
コメント
コメントを投稿