アニメ「BLEACH 千年血戦篇」 第17話「HEART OF WOLF」感想
今週は最新話の放送までに間に合ったので一応よしとしたい。
第17話の感想です。
原作既読のため、物語の感想よりもアニメで追加されたシーンや演出に関する感想がメインになります。
先の展開および小説「Can't Fear Your Own World」のネタバレ (後者は微量) が含まれますのでご注意ください。
第17話「HEART OF WOLF」
アバンタイトル
前回のBパートのラストに続き、滅却師たちが完聖体を発動。
冒頭で現れた3つの光の柱のうち、緑色はロバート (※) 、オレンジ色はナジャークープのものでした。青紫は誰のものか不明。
(※:ロバートの完聖体の色は第1クールのBDで緑色に差し替えられており、既に判明済み。)
再考:誰のものか未確定の光の柱は何色あるか
第16話の感想記事での予想で考慮していない点があったので再考。
まず、今回の冒頭と合わせて、完聖体発動時の光の柱が複数見えるシーンは以下の3つ。
- 第16話 光の柱が立ち上るシーン:左から順に 黄色・紫・赤 (バンビエッタ)・緑 (ロバート)・茶色・オレンジ
- 第16話 玉座の間からの視点:左から順に 白・黄色・茶色・黄緑・赤・ピンク・オレンジ
- 第17話 アバンタイトル:緑 (ロバート) 、オレンジ (ナジャークープ) 、青紫
1.のシーンの奥に銀架城が見えるので、1.のシーンは銀架城側から見ると (=2.のシーンの視点) 左右が逆に見える筈です。
前回の記事では1.のシーンと2.のシーンにある黄色とオレンジをそれぞれ同じ色として扱っていましたが、逆からの視点なのにどちらのシーンでも赤色を挟んで黄色とオレンジの位置関係が同じ (左から黄色→赤→オレンジ) なので、2つのシーンの黄色とオレンジはそれぞれ色が似ているだけで別の場所にいる別のキャラの完聖体ということになりそうですね。
(それにしても、銀架城と赤い光の柱との位置関係が1.と2.のシーンで違いすぎる気が……)
1.と2.のシーンの黄色とオレンジはよく見ると若干違う色に見えるので、以下では「黄色」と「山吹色」、「明るいオレンジ」と「暗いオレンジ」と呼び分けることにします。
今回のナジャークープは「明るいオレンジ」の方かなと思います。
ということで改めてカウントした結果、第17話時点で誰のものか未確定な光の柱は黄色、紫、茶色、白、山吹色、黄緑、ピンク、暗いオレンジ、青紫の9色。
再考:残りの光の柱の候補者
第17話時点で生存している聖文字持ちは、明らかに完聖体を使用していないユーハバッハ・雨竜・ハッシュヴァルトを除くとCDEFGHIKLMNPSTUVWXZの19人。
その内、バンビエッタ、蒼都、BG9、ロバート、 ナジャークープは既に色が判明しているので候補から除外。
今回のアバンタイトルで完聖体を発動していなかった (共鳴して羽が出ていただけの者も含む) リルトット、ミニーニャ、キャンディス、ジジと、光の柱が出始めた頃に気を失っていたマスキュリンも除外。
原作で完聖体を披露していないキャラも含めて、残っているのはペルニダ、ナックルヴァール、エス・ノト、バズビー、ペペ、ジェラルド、グレミィ、ニャンゾル、リジェの9名。
誰のものか判明していない光の柱の数と合致しました。
親衛隊はこの戦いには参加していないものと思い込んでいたのですが、今回のカウントが正しければ親衛隊も参戦していた&原作で完聖体を披露していないキャラもここでは完聖体を使用していたことになりますね。
再考:どの色が誰の完聖体か
個人的にしっくりくる組み合わせは、暗いオレンジがバズビー、紫がナックルヴァール、青紫がエス・ノト、ピンクがペペ。
バズビーは表紙になった時のカラーリングは紫色でしたが、炎っぽい色の方が似合うかなと。
色味の似た黄色と山吹色は2つとも親衛隊メンバーのものだと見栄え的に良くなさそうなので、どちらかがグレミィかニャンゾルのものですかね。
残っているメンバーは色のイメージがないので当てずっぽうで、ペルニダが黄緑、ジェラルドが山吹色、グレミィが黄色、ニャンゾルが茶色、リジェが白と予想しておきます。
……ペルニダが黄緑なのは、フード繋がりで斬魄刀異聞篇の肉雫唼のイメージに引っ張られている気がする。
VS バンビエッタ
平子退場
相性上不利なのでどちらにせよ勝ち目が薄いとはいえ、完聖体を見た平子の反応が「何や…これは…」から「変身したかて逆さまは逆さまや」に変更され、敵の姿が変わったのに全く警戒せずにそのまま攻撃を受けて退場する形になっていたのは珍しく余計な改変だったように思います。
バンビエッタの能力による爆発は他の発光系エフェクトの例に漏れず見た目は綺麗なんですが、アニメで改めて見ると爆撃範囲の広さがえげつないですね……。加えて防御不可能なのでたちが悪い。
2023/08/12 追記:
再確認したところ、原作では第554話の終盤と第555話の序盤で「何や…これは…」と言う場面を繰り返していて、アニメでも第16話の終盤 (原作第554話部分) ではこの台詞を言っていました。
アニメ第17話でも該当の場面 (原作第555話部分) でもう一度同じことを言わせるかどうかとなった時に、アニメでは別の台詞にしよう、という改変自体はおかしくはないですね。(変更後の台詞に対する感想は変わりませんが)
狛村と雛森
雛森、こちらに来たということは聖兵はなんとか倒せたんでしょうか。
狛村が雛森に平子を連れて下がるよう指示を出すシーンが追加されていたのが丁寧でした。
雛森が「狛村一人に敵を任せてしまうことを申し訳なく思いつつ、それが最善と判断して指示に従った」のであろうことを一瞬の苦々しい表情で言外に描写しているのも細かい。
前回の一角・弓親・檜佐木 VS マスキュリンといい、誰がどこで何をしているか原作では省略されていた部分も映像化してくれているので、終盤の霊王宮での戦いでもいつの間にか姿が見えなくなっていたキャラの描写が補完されることを期待。
狛村 (with 黒縄天譴明王 断鎧縄衣) VS バンビエッタ
「鎧をパージした新形態」のインパクトは鎧を纏った形態ありきなので、一度鎧ありの明王をしっかり映す見せ方になっているのが良いですね。
鎧が砕け散った後、砕けた鎧の破片が地上へ落下していく様子を尺を取って描写することで今までとは異なる姿になることのインパクトとスケールの大きさが演出されていて、両目に黄色い炎が宿るのと同時にBGMが鳴りだすのも劇的でした。
あと、「明王が3Dモデルになってる……!」という謎の感動。
アニメだと漫画よりも画面を広く使えるということもあってか、バンビエッタとの対比で明王の巨大さが際立つカットが多く、見ていて面白かったです。
バンビエッタが飛び回りながら明王の刀を躱して爆撃を撃つシーンや決着直前の明王の背後からのカットは特に、巨人サイズ VS 人間サイズの戦いならではの迫力があって好き。
シーンによってBGMが怪しげな雰囲気になったり無音になったりするので、明王の力強さや勇猛さだけでなく不気味さも原作より強調されていた印象。
何度かあった「明王がこちらへ向かってくる」絵面などは化け物じみていておぞましいものを感じました。
サブタイトル表示
射場さんの足跡に「BLEACH #17」、その後のシーンの背景に大きく「HEART of WOLF」が映し出されるという形で、Aパートの終わりに遅めのサブタイトル表示。
まだサブタイトルが出ていなかったことを忘れていたので意表を突かれましたし、今回も表示の仕方がめちゃくちゃ格好良くて痺れました。
第2クールに入ってから、第1クール以上にサブタイトル表示の演出が凝っていて毎度面白いです。
アイキャッチ
用語説明「滅却師完聖体」
「聖文字の能力をより効果的に解放し、」という記述があるので、前回の感想に書いた「キルゲの完聖体カラーが水色 (通常時の技と変化なし) なのは、『神の正義』には特殊能力がないことを表しているのではないか」という予想は外れだった可能性が高そう。
使用者個々人の性質で色が決まるなら、キルゲが聖文字よりも滅却師の基礎能力を多用するスタイルであることが反映されて水色という線はまだ有り得そうですが。
ところで、完聖体って聖文字持ちじゃないと使用できないものだったりするのでしょうか。
最終形態 (レツトシュティール) の方は聖文字なしでも発動できていたので、宗弦が最終形態に固執していたのは「聖文字 (ユーハバッハの力) を必要としない」ことに価値を見出していたのかも。
蒼都とBG9
雨竜が蒼都とBG9を回収しに来るシーンが追加。
BG9のシーンに関しては雨竜の方が影の移動術を使って現れたように見えますが、雨竜がこの移動術を使っている描写は原作を含めても初めて?
ユーハバッハの血杯を仰いだことで使えるようになったのでしょうか。
わざわざこのシーンが追加された上で、原作では拳西&ローズ VS マスキュリン戦よりも前にあった蒼都とBG9の処断のシーンがまだ描かれていないので、騎士団員たちに雨竜の力を知らしめるための戦いとしてアニメオリジナルで雨竜 VS 完聖体蒼都&BG9が入ったり……しませんか?
京楽&七緒 VS ハッシュヴァルト
ハッシュヴァルトが撤退する前のシーンの描写が変更。
原作では滅却師の通信術式のようなもので銀架城へ帰還するよう伝えられていたのに対し、アニメでは急に構えを解いて「時間か」と呟くだけでした。
この改変に何か重要な意味がありそうかというと、今のところ特に思いつきませんが……。
通信を受けたわけではないのなら、時間が来たことを何で察したのでしょう。
VS マスキュリン
原作で檜佐木が拳西に「先にその小さいのを片付けないと…!」と言うシーンがあったので、ジェームズによるマスキュリン復活の瞬間は拳西とローズが到着するまで描かない可能性もあるかなと思ったのですが、普通に描写しましたね。
ジェームズの声援が復活のトリガーであることはまだ明言していない、といえば確かにそうですが。
これで原作にあったシーンに合流。
一角の「一本勝負って言ったじゃねえか!!」というツッコミが尤もすぎる (笑) 。
Cパート:一護 in 霊王宮
不入参道
一護の中に流れ込んできたのは「万事万端万世不朽の記憶と釈解」(声に出したくなる日本語) 。
「釈解」とは「解き明かすこと」だそうなので、これで一護は世界の成り立ちやこれまでの歴史を全て理解したということですかね。
それを知ることは一護の戦う理由や覚悟にどう影響するのか……。
4色の光が流れ込んできた後、一時は一護の身体のシルエットがボコボコと膨れ上がって破裂寸前と思われたものの、何とかそれを耐えて「器」として完成した?模様。
最後の瞬間に木刀が大写しになっていたのが意味ありげですが、結局木刀の意味はよく分からず。
足の裏についていた傷も何故か癒えていました。
(2023/08/12 追記:今話では足の裏の傷は最初から描かれていませんでしたね。特に設定上意味のある描写 (器として完成したor完成が近付いたことで傷が癒えたとか) ではないのかもしれません)
4色の光は、オレンジが死神 (第1クールで黒腔を通る時の足場の色がオレンジだったことなどから) 、青が滅却師 (滅却師が扱う術などの発光色から) 、緑は完現術者 (完現光の色から) かと思いましたが、小説「Can't Fear Your Own World」によると霊王に虚の因子は必須ではないとのことなので、赤は虚ではなく人間……?
赤とオレンジが逆だとしてもちょっとしっくり来ない気がします。
千手丸の離殿
……で、まさか不入参道を抜けてここに繋がるとは思っていませんでした。
ここでやること、採寸以外にあるんでしょうか。
そろそろ一護パートも原作にあるシーンに合流?
どうせなら死覇装が千手丸の零番隊入りの要因になるほど重要なものである理由について説明されたら嬉しいですが、そこはあまり期待しないでおきます。
次回予告
今話の次回予告はローズが担当。
今回の明王周りの演出が良かったので、金沙羅舞踏団もどのような演出になるか楽しみです。
できれば平子のように、やられる前の活躍を盛ってほしいところ。
――――――――――
第17話の感想は以上です。
(3分の1くらい完聖体の色の話してたな……)
今週は早く書き上げねば、と意識していても結局金〜土曜日まで本腰が入らない有り様なので、いっそのこと週の前半は別の作業に集中した方が有意義に過ごせるんじゃないかとか思いつつ、それはそれでこっちが間に合わなくなりそうで、上手いやり方を模索中。
(2023/08/06:第18話を見る前に断鎧縄衣の感想を少し修正)
(2023/08/12:平子退場時の台詞と一護の足の裏の傷について追記)
(2023/08/26:アイキャッチの項の見出しを他の記事と同じく「用語説明『〜』」という形式に統一)
(2023/09/10:一箇所 表現を修正&追記部分の表記を他の記事と統一)
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