アニメ「BLEACH 千年血戦篇」 第15話「PEACE FROM SHADOWS」感想

今週は火曜日くらいには感想を上げてしまいたいと思っていたのに、気がつけばもう金曜日。
滑り込みでアニメ千年血戦篇第15話の感想です。

原作既読のため、物語の感想よりもアニメで追加されたシーンや演出に関する感想がメインになります。
先の展開のネタバレが含まれますのでご注意ください。


第15話「PEACE FROM SHADOWS」

アバンタイトル

PV第3弾にもあった星十字騎士団の会議シーンからスタート。
改めてちゃんと確認してみると、席の並びは聖文字のアルファベット順なんですね。

BLEACHで長机を囲んでの会議というと十刃を思い出しますが、十刃の会合は破面たちのトップである藍染が一方的に通達する場という面が強かったのに対し、星十字騎士団の方は (議長を務めるハッシュヴァルトが騎士団の最高位ではあるものの) 全員にほぼ平等に発言権があるようで、あちらとは少し違った雰囲気を感じました。

話の流れを切らずに卓上にサブタイトルを出す演出がまたお洒落。
「奪った卍解でその隊長を殺せ」という命令の意図についても合点のいく説明がされ、良い追加シーンでした。

「聖章騎士公会堂」

このシーンで初出の新ワード「聖章騎士公会堂」、字面も語感も据わりが良くて、「久保先生っぽいネーミングだ!!」とにやりとさせられました。(実際の命名者は分かりませんが、流石に用語の命名は久保先生なんじゃないかと予想)
「銀架城 (ジルバーン)」にルビが振られていなかったので、同様に「聖章騎士公会堂」にも書かれていないだけでドイツ語読みがあるかも?


日番谷&乱菊 VS バズビー

バズビーのヤンキー演技、めちゃくちゃハマってますね〜。
クールな氷使い VS 激情家の炎使いという好対照な2人の戦いで、会話も戦闘もアニメ映えします。

十番隊士たち VS 聖兵たち

原作の第二次侵攻時には描かれていなかった聖兵が再登場し、十番隊の平隊士たちとの戦闘描写が追加。
互いに準備期間を経た上での総力戦なのですから聖兵もいた方が自然ですし、バズビーが指示を出すシーンもあって騎士「団」らしさの補強にもなっているのが良いです。

第一次侵攻時のように聖兵側が圧倒的に優勢という感じではなく、死神側に何人か犠牲は出ているもののほぼ互角に見えるのは、基礎鍛錬が多少 功を奏したのでしょうか。

ミルフィーユ大作戦 (こと、真空多層氷壁)

コミカルなやり取りができるということはそれだけ心の余裕があるということであって、前回の侵攻時ほど絶望的な状況でないことの現れで喜ばしくはあるにしても、乱菊はもう少し緊張感を持ってほしい。(笑)

いや、真空多層氷壁の仕組みを説明したことで不利になったわけではないのでどっちでもいいっちゃいいんですが、会話の流れの中でさらっと説明して流してしまうのと明確に敵へのサービスだと宣言して嬉々として語るのだと印象も違うというもので、ここに関しては半分日番谷の独り言のような体で読者に説明しているんだなと納得できる原作の描写の方が好みでした。

原作を読んだ時からのそもそもの疑問として、層の間を真空にしたところで材質が氷だったら溶けるのでは。

第二幕

バズビーが氷を溶かして再登場する時の、水浸しになった足元に氷塊が落ちて溶けていく描写、リアリティがあって良かったです。
日番谷が逃げながら傷口を氷で塞ぐ描写が追加されているのも細かい。

バーナーフィンガー

バーナーフィンガーを撃つ時にグローブの指の腹の部分に赤い矢印模様が浮かび上がる (「2」の方は一瞬しか見えませんが) のも面白いオリジナル演出……と思いきや、原作を確認したら「1」の方は撃つ瞬間のコマでだけ矢印が描かれてました。知らんかった……。

綾陣氷壁 VS バーナーフィンガー1は原作のように一瞬で貫通するのではなく結構粘っていました。
綾陣氷壁の防御能力とバーナーフィンガー1の貫通力がどちらも強力に感じられ、今回映像的に一番好きだった部分はここかもしれません。


砕蜂 VS BG9

大前田兄妹

希代が立ち去らないと思ったら、前のアニメよりも規制が緩くなったとはいえ年端もいかない女の子が串刺しになる展開は流石に自重したようで。
原作での「希代を放せ……!!」とブチ切れる大前田は鬼気迫る表情で好きでしたが、希代の痛々しい姿は積極的に見たいものでもないので、これはこれで良し。

砕蜂

刑戦装束、横から見た時の露出度が裸エプロン。
こちらは規制が緩くなったのをいいことに、という感じですね。(笑)

無窮瞬閧の霊圧はブレソルくらいの明るい色で脳内再生していたので、アニメでの毒ガスみたいな色は個人的にはやや違和感。
結構好きで印象に残っていた「私の瞬閧は"風"」から始まる語りがカットされてしまったのは残念だった一方、BG9の傍に降り立つシーンのスローモーション演出による緩急と、インパクトの瞬間の無音演出は格好良かったです。


A〜Bパート その他

逆骨:浮竹と仙太郎&清音

浮竹が「神懸」の儀式を行なっている場所、逆骨だったんですね。
原作でも瀞霊廷の外という描写はされていたので、わざわざ瀞霊廷を出て儀式を行う意味を考えればそこまで思い至れたのかも。

それにしても、ただでさえ巨大な瀞霊廷からその直径の何倍も離れた場所のようで、1日やそこらで帰れるのかと要らぬ心配をしてしまいます。

元一番隊隊舎:京楽&七緒 VS ハッシュヴァルト

ハッシュヴァルトの口調、原作では敬語だったのがアニメでは常体に変更されていました。
確かにユーハバッハ以外に対してはこの方がしっくりきます。

元技術開発局:ナックルヴァール

ブレソル実装時のPVで声を聴いた時は「原作を読んで想像していた声よりちょっと低いかな?」と思った記憶があるのですが、前回と今回ですっかり耳に馴染みました。

玉座の間:アイキャッチ前の雨竜

目的があって「見えざる帝国」側についたとはいえ、滅却師たちが死神たち (主に平隊士) を殺していく様を黙って見ていなくてはならない雨竜の心境やいかに……。

テーマカラー

第2クールではキャラ紹介のカットインもシアン基調に。

第1クールの放送開始前にショートPVなる動画が3つ公開されていて、「ショートPV:護廷十三隊」ではマゼンタ、「ショートPV:星十字騎士団」ではシアン、「ショートPV:現世」ではオレンジがテーマカラーに使われていたので、この流れだと第3クールのテーマカラーはオレンジになるとして、第4クールはどうなるんでしょう?


Cパート:不入参道

第1クールからdアニメで配信を見ていたのに、このシーンの字幕を確認するためだけにNetflixにも加入してしまった人がここに1人。

いくつか解釈に悩む箇所はありますが、何となく意味が読み取れる部分と映像での描写を合わせて考えると、「霊王の素質があると認定されるまで鳥居が遠退き続け、素質のない者は重圧に屈してやがて塵となってしまう」ということのよう。
今の霊王もここを通ったんですかね。

鳥居をくぐった後、元の零番離殿に戻ってくるだけなのか、どこかに辿り着くのかが気になります。

2行目:「名枯れも果てて声もなし」

名前が枯れ果てて声がない、というと、「一文字」で塗り潰されたものは名前を失って呼ぶことができなくなるというアレを思い出します。
ここに立ち入った者は一時的ながら徐々に名を失っていき (→力が削がれていくため重さを感じる) 、空っぽ (4行目にある「虚 (うつろ) の器」) の状態で素質を試される、とか?

11〜13行目:「何れ死ぬるものどもの〜」

「何れ死ぬるものども」による呼び名が「不入参道」ということなので、それ以外の正式な名称が別にあるのかも。


次回予告 (by バンビエッタ)

壁に飛び散らせるのが「愛みたい」とは……?
かっぱあああ〜〜〜するのが愛のつもりだったのだとしたら、一体過去に何があってそんな価値観を持つに至ったのかが気になってきます。
この価値観が根底にあるから能力が「爆発」になったのでしょうか。

公式サイトで開催中の「死神 反撃開始」キャンペーンの画像が平子なので、次回か次々回にはもう卍解が出るのかな?という感じですが、原作だと平子はバンビエッタ戦で一時退場しているので、どこに卍解シーンが挟まるのか想像がつきません。


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第15話の感想は以上です。
もっと早く書けるようになりたい。

(2023/07/22:不入参道の項目などを少し加筆修正)

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